最初に父が殺された。
『最初に父が殺された。』
普通の感覚(日本人の感覚)で考えたら、なんとも非日常な状況ですね。
このフレーズはとある本のタイトルなんです。
内容としては1970年代のカンボジア、そう「ポル・ポト政権」に関わるお話です。
筆者はほんの一週間ですがカンボジアに滞在し、いろんな人と話す中で、
「40年前に起きたことの壮絶さ」
を話の節々に感じざるをえません。
どうしてこんなことが起きたのだろう。
そんなときにとある話を聞きました。
「あの本が映画化されたらしいぞ。」
ええっ「最初に父が殺された」がですか!?
なんと、NetFlixで今年の9月にアンジェリーナ・ジョリーが監督を務めて作ったんだとか。
しかも、運が良かったのか、
「今日、近くの大学で上映会があるらしいぞ」とのこと。
早速行ってみることに。
筆者は課金(バイクタクシー使用。2$)により会場に余裕をもって到着したのだがこの混みよう。さすがは大学といったところでしょうか。
たくさんの学生でいっぱいやね。
その30分後。
うぎゃあ。
びっちり人がつまっとる。
この会場、そこそこでかいのに。笑
カンボジアの若者の多さを肌で実感。
やたら長い、おっちゃんの前置き。
もちろん、言語はクメール語。分かるわけない。笑
40分後ようやく映画は始まった。
映画の感想は、言う気持ちになれない。
というよりかは、「言語化できない」に近い。
憎しみ?
人間の愚かさ?
殺された人への同情心?
僕にはよく分からない。
時間があり、かつNetFlixに入っている人はみてもいいんじゃないかなと思う。
言葉はほぼクメール語。でも、映像でどんなことが起きているかは容易に理解できる。
「おっ、なんか面白そうじゃん。」
少しでも思ったあなた。
今から睡眠時間なりなんなりを2時間削って映画を見ることをお勧めします。
なにか、自分の中にある「何か」(その”何か”を言語化できない歯がゆさがもどかしい…)が変わるきっかけを与えてくれるかもしれません。
まぁ、個人的に本の方がリアルで生々しかったです。
(筆者は映画を見たあと、興味がわいて本をAmazonkindleで衝動買い。5時間一気読みしてしまいました。)
日常が日常化しすぎていると感じるあなた。読んでみてはいかがでしょうか?
~今日の一枚~
カンボジアの少女(12才)に日本のことを教える筆者(2)
話の流れで「筆者と結婚してください」と冗談を言ったところ、
「勉強しなくてはいけないので無理です。」と言われた。
断りの理由が好みではなく勉学なんだ。
あれ、これって脈アリなんじゃね?とか思った。(マイケル・ジョーダン)
カンボジアの子たちの勉強意欲には毎回感じさせるものがあるネ。